手取り13万円だけど丁寧な暮らしがしたい

田舎の雑貨屋でアルバイト、へんてこアパートでひとり暮らし。

マッチングアプリで男に会った日

シェアしようか迷ったオムレツサンド

よく新しい年を迎えると新しくやりたい事や目標ができたりする。そういうのが僕の場合だと誕生日を迎えると意識しだす。今日から30歳。お菓子を食べすぎない、毎朝トマトジュースを飲む、そんな風に思っていたのだがふと「人生のパートナーを見つける」がふと思い立った。まあ人生は言いすぎだけど暮らしのパートナー的な。そういう人ってそう簡単に見つかるわけじゃないからそろそろ探しはじめてもいいんじゃないかなと思い立ち、使わずに放置していたマッチングアプリにプロフィールを書き込み、プロフィール写真を”盛れている写真” "やや写りの悪い写真" "お気に入りの喫茶店の写真" の3点を設定した。(盛れている写真でアピールしつつも実際会ったときに残念な気持ちにならないようにハードルを下げる写りの悪い写真も載せておくのが僕のルール)

そして今までマッチングアプリは登録はしてたけど向こうからアクションがあれば...な熱量だったので今回は自分からも気になった人がいればアクションを起こそう!と思い日々いろんな人のプロフィールをチェックしていた。そして一ヶ月ほどにビビッとくるプロフィールを発見。そもそも平日不定休の僕はプロフィールの「土日休みです」の文字で門前払いをくらうのでその彼のプロフィールの「平日休みです」の一言だけでもうれしいのだ。ほうほう...趣味は街歩きや喫茶店巡り。...いいね。プロフィールの写真は...風景とご飯とふいに撮られた感じの自然体な写真。素敵じゃないの~。早速僕は彼にメッセージを送った。

 

2,3日何気ないやりとりをが続き、僕も彼も割とメッセージが盛り上がったのでお茶に誘った。彼は快くOKしてくれた。んで僕はどうせ会って話すのだから実際会ったときに話を盛り上げたいと思い交換日記にように続いていたメッセージを「では○○日を楽しみにしています。また連絡しますね。」とメッセージを終わらせた。

そして会う日の当日、何着て行こうかなあ~やっぱり男受けのよい短パンかしら~と思いつつ、メッセージでカジュアルに交流しているとはいえ、実際会うのは初めてなので落ち着いた色味の涼しげなセットアップにした。ささっと髪をセットし、色付きの日焼け止めで肌色を補正、アイブロウで眉と髭を整える。よっしゃ完璧!と電車に乗りアプリを開いて「こんにちは。今電車で向かっています、着いたら教えてくださいね。」とメッセージを送信。すると彼から「すみません。メッセージが来なかったので会わないのかと思ってました。まだ支度してません。」...と。ん?どゆこと?と一瞬戸惑ってすぐに思い出した。ああしまった忘れてた。ドタキャンが多い"界隈"なの忘れてた!

異性愛者の方が使うマッチングアプリはどうなっているのかは知らないがこちとらゲイ向けマッチングアプリは会う直前に音信不通は日常茶飯事なのだ。僕の送った「また連絡しますね。」は当日の朝にちょっとしたメッセージを送る程度の感覚だったが、彼からすると前日の昼か夜くらいには「明日会えますかね?」の確認の連絡がくると思っていたらしくメッセージが来ない→音信不通→会う気がないだと判断されたのだ。

うわあそうだっためんどくさいなこの界隈(正直)と思いつつも、ドタキャンの時間と交通費の無駄を減らす為と僕の「また連絡しますね」のせいで招いた事だったのでメッセージで謝罪しつつ、予定の30分後には無事待ち合わせの喫茶店で会うことが出来た。

お昼過ぎていたので喫茶店でアイスコーヒーとオムレツサンドを頼む。彼はホッとコーヒーとオムレツサンドかチキンサンドか迷い、チキンサンドを頼んでいた。(迷うならオムレツサンドとチキンサンド両方頼んでシェアする?って言おうか迷ったがまだそんな仲じゃないかと思って言わなかった)サンドイッチを食べながらそれとなく世間話をする。結構おしゃべりで今朝あったメッセージの誤解からマッチングアプリの話になり、今まで出会った男についてお互い話した。僕はいままで1人の男を除いては楽しくお付き合いさせていただいたので割と変な、というか嫌な思い出は少ない方だが、彼はまあなんというか癖の強い方とお付き合いや交流されていたみたいで昼ドラとかレディコミのような展開で面白かった。気づいたら3時間以上おしゃべりし続けていたのでじゃあそろそろ...と僕から次会う約束をして別れた。充実した時間を過ごせた満足感と彼と別れて一人になってすこしほっとするこの感覚、久しぶりかもと思いつつ駅ナカのマツキヨを物色してから帰宅した。